東京・表参道のギャラリー「EYE OF GYRE」にて2018年9月7日(金)から10月14日(日)までの間「2018年のフランケンシュタイン-バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま」通称「バイオアート展」が開催中です。
芸術や科学に関して知識がない僕(必死のパッチ)の「バイオアート展」に対する事前のイメージは映画「ブレードランナー」でした。
そして実際に行ってみた感想は…
言葉で説明するのは難しいので写真を見ながら貴方なりの見方で意味を感じ取ってみてください!
これは芸術なのか科学なのか?バイオアート展に行ってみた
今回の展示会はイギリスのSF小説家メアリー・シェリーが「フランケンシュタイン」で提起した問題を国内外のアーティストたちがバイオテクノロジーや生物を使った芸術潮流「バイオアート」という作品にして芸術的な視点から見てみようというものです。
会場は表参道のファッション複合ビル「EYE OF GYRE(ジャイル)」
ビルには複数の階段があるのですがこの正面の入り口から入りましょう。▼
エスカレーターで3階へ。▼
この日は19時からメディア限定のレセプションが行われていました。入場は無料です。▼
作品をご紹介!「生命の創造」を感じよう
中に入るとさっそく目を引く展示物があります。順番に見ていきましょう。▼
会場は大きなテーマとして「死者の蘇生」「人新世」「生政治」の3つに分かれています。
第1章「蘇生」
テーマは「死者を断片的に蘇生する」▼
平野真美さん「蘇生するユニコーン」▼
ポンプのようなもので血液が送られています。▼
骨、臓器、毛まで精密に再現されています。▼
ティナ・ゴヤンクさん「Pure Human」▼
ファッションデザイナーのアレキサンダー・マックイーンの皮膚を本人のDNAから幹細胞技術によって再生してレザージャケットに仕立てました。▼
ディムット・ストレーブさん「Sugababe」
ゴッホの親族のDNAを再構成してゴッホが1888年に切り落とした左耳を蘇生しました。▼
第2章「人新世」
テーマは「人工物と混じり合う第3の自然を生きること」▼
マーク・ダイオンさん「タール漬けの鳥」
鳥は自分の全身に付着したものが何か分かるのでしょうか。▼
ロバート・スミッソンさん「Glue Pour」
流れた接着剤は何処へ向かう。▼
AKI INOMATAさん
「やどかりに『やど』をわたしてみる」▼
ヤドカリに世界各地の都市を模した殻を渡し、実際に引っ越しをさせる作品。殻が変わっても中身は一緒。アイデンティティは大事です。▼
本多沙映さん「Everybody needs a rock」
すべてがプラスチックごみで作られた人工石。これが人類が生きた証になる。▼
第3章「生政治」
テーマは「個人の情報と近代的な政治」▼
ヘザー・デューイ=ハグボーグさん「Stranger Visions」
街角に落ちている髪の毛や爪、タバコの吸い殻、ガムなどからDNAを抽出し元の人の顔を復元。あなたの顔もあるかもしれません。▼
アーティスト集団・BCL「DNA Black List Printer」▼
副作用が起こるなど禁止されたDNA配列のみを作成するDNAプリンター。▼
感想
重く難しいテーマではありますが作品を通して抽象的に見てみると分かりやすいですよね。今回ご紹介できなかったものもあるので気になる方はぜひ会場に足を運んでください。
もしこの記事を読んで興味を持たれたという方は一般の開場とは別に後日トークセッションやギャラリーツアーが行われるということですのでぜひそちらにも参加してみてはいかがでしょうか。
1818年に小説「フランケンシュタイン」が発表されて200年。いよいよ現実味が帯びてきた「生命の創造」
あなたはAIや遺伝子組み換えの技術が飛躍的に進化している現代において「神に代わり生命を創り出すことの矛盾」は本当に矛盾だと思いますか?
【概要】
「2018年のフランケンシュタイン‐バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま-展」
【開催期間】2018年9月7日(金)〜10月14日(日)
【開場時間】11:00〜20:00
【会場】EYE OF GYRE / GYRE 3F
【住所】東京都渋谷区神宮前5-10-1
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