世界でも有数の平和な国、日本。
日々普通に生活をしている分には平和なのが当たり前すぎて時々テレビやニュースで流れる戦争や飢餓の報道を見ても自分には関係のない遠い世界のことのように感じてしまいます。
しかし感覚では遠い世界の出来事でも今この瞬間に実際に起きている現実。
今回は恵比寿の東京都写真美術館で2018年6月9日から開催中の『世界報道写真展2018』に行ってきたのでその詳細と感想をレポートします!
世界報道写真展とは
世界報道写真展は1955年にオランダのアムステルダムで発足したドキュメンタリー、報道写真の展覧会です。今年で61回目を迎え世界中の約100の会場で開催される世界最大の写真展。

会場内の写真は「現代社会の問題」「一般ニュース」「長期取材」「自然」「人々」「スポーツ」「スポットニュース」「環境」の8部門のテーマに分けて紹介されています。
今年の『世界報道写真展』は東京、大阪、大分、京都、滋賀の5会場で開催予定。
恵比寿の東京都写真美術館へ
恵比寿ガーデンプレイスに到着。前回の記事で紹介した『生活のたのしみ展』が開催されているのが見える。▼
参照記事:「生活のたのしみ展が恵比寿で開催!ほぼ日のアースボール(地球儀)がたのしい!」
今回の目的地「東京都写真美術館」はこちら側。▼
まっすぐ歩くと到着。▼
「Tokyo Photographic Art Museum」を略して「TOP MUSEUM(トップミュージアム)」▼
B1で開催しているぞ。▼
受付で一般の当日券(800円)を購入。▼
開催初日の土曜日ということもあり比較的混んでいました。
会場内は写真や動画の撮影が禁止ということもあり雰囲気を写真でお伝えするできないのですが各作品の周りに5〜10人くらいの人が集まっている状況でした。平日なら余裕がありそうな感じです。
会場内の作品にはパネル番号があり一応写真を見るルートが決められているのですがそれ通りに見なくても大丈夫です。
写真の展示だけでなく福島の原発周辺の四季をテーマにした映像作品もありました。
いただいたチラシ。我々の非日常の日常が展示されています。▼
そして今回の大賞作品である写真家「ロナルド・シュミット」さんの作品▼
ベネズエラの首都カラカスでニコラス・マドゥロ大統領への抗議行動中に機動隊との激しい衝突が起こり、オートバイの燃料が爆発して引火し炎の包まれたホセ・ヴィクターサラザール・バルサさん。
一命は取りとめたということですが本当に衝撃的な写真ですよね。
このシーンはたまたま写真に撮られていたというだけでこのような状況は他にもあったと思います。
生きている人が燃えるなんてことは本来絶対にあってはならないこと。この写真の裏側はもっと酷い現実があるのでしょう。
感想
8部門のテーマに分かれた62の写真が展示されていたのですが個人的には「一般ニュース」と「スポットニュース」の部が印象深かったです。
「一般ニュース」と「スポットニュース」は主に戦争やテロ等直接的に人間の命に関わる問題が定義されているものが多く、過酷な状況で生きる幼い子どもや女性が写っているただ一枚の写真から世界の「いま」を感じることができました。
「報道写真」ということで普段僕が見ているようなオモシロ写真などは一切ありません。
ぜひお近くの方は会場に足を運んで展示されている写真一枚一枚の意味と世界の姿を確認してみてください。
■概要
「世界報道写真展2018」
【会場】東京都写真美術館(地下1階展示室)
【住所】
〒153-0062
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内【駐車場】なし
【休館日】毎週月曜日(但し7月16日(月)開館、翌17日(火)休館)
【開館時間】10:00~18:00(木・金は20:00/但し7月19・20・26・27日、8月2日・3日は21:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
KUZ報道写真大賞 スポットニュースの部 単写真1位 チキン・ソテージョージ KUZnews 2018年6月9日
「アンチとの激しい衝突が起こり、火だるまになるチキン・ソテージョージ」▼
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